ロタウィルス 内服薬(シロップ)
- ロタリックス(1価) ①生後2か月(生後6週~15週未満)→②(4週あけて)(生後24週まで)
- ロタテック(5価) ①生後2か月(生後6週~15週未満)→②(4週あけて)→③(4週あけて)(生後36週まで)
ロタウィルス胃腸炎、脱水症など重症化を防ぐ
両ワクチンに明らかな効果の差は認められていません
5種混合:ヒブ、ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ 全4回
- ①生後2か月→②(4週あけて)→③(4週あけて) ⇒④(6か月あけて)
ヒブワクチン、4種混合ワクチンで接種開始した方は5種混合ワクチンへ移行はできません
ヒブ 全4回
- ①生後2か月→②(3週~あけて)→③(3週~あけて) ⇒④(7か月あけて)
Haemophilus influenzae type b(インフルエンザ菌b型)に対するワクチン
乳幼児期に髄膜炎や喉頭蓋炎、化膿性関節炎など重症感染症をほぼ防ぐことができる
肺炎球菌 全4回
- ①生後2か月→②(4週~あけて)→③(4週~あけて) ⇒④(60日以上あけてかつ12か月以上15か月未満)
髄膜炎や敗血症など重症感染症を防ぐ
接種部位の赤みや腫れは70%程度おき、発熱は10%程度認められますが自然に消退します
B型肝炎 全3回
- ①生後2か月→②(4週~あけて)→③(①から20~24週あけて)
- 母がB型肝炎ウィルスにかかっているとき ①生直後→②生後1か月→③生後6か月
血液や唾液により感染し、肝炎や肝硬変、肝臓がんを防ぐ
4種混合:ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ 全4回
- ①生後3か月→②(3週~あけて)→③(3週~あけて) ⇒④(6か月~あけて)
ジフテリアやポリオは国内での感染はほとんどありません
百日咳では呼吸困難、無呼吸など、破傷風では痙攣や麻痺などの重症化を防ぐ
BCG
結核は現代でも毎年2万人発症しており、乳幼児にかかると髄膜炎や粟粒結核となり後遺症を起こす
MR:麻疹風疹 全2回
成人でかかると重症になり、最近では20-40代男性にかかることが多くなっており、妊娠初期に風疹にかかると生まれる赤ちゃんが先天性風疹症候群(心臓病、難聴、白内障、精神発達遅滞)となる
日本脳炎 全4回
- ①3歳(生後6か月)→②1週間~1か月あけて ⇒③1年あけて ⇒④9歳~13歳未満
蚊(コガタアカイエカ)が媒介し、発熱、頭痛、嘔吐、痙攣などを起こし、知覚障害・運動障害など後遺症が残ったり、亡くなることもあります
2009年以前に使われていたワクチンは、ADEM(亜急性散在性脳脊髄炎)という脳・脊髄・視神経などの疾患に関わる可能性があり一時接種中止となっていましたが、現在はすべて新しいワクチンとなっています
1995年4月2日~2007年4月1日までの出生の人でワクチン未接種であれば、20歳未満であれば公費でワクチンを接種できます
インフルエンザ
- ①生後6か月~12歳→②(2~4週あけて)
- ①13歳~
毎年10月頃から開始され、流行状況をみてワクチン株が決められ、効果は半年程度
小児では急性脳症となったり、高齢者や基礎疾患を持っている人がかかると肺炎、脳症など合併症を起こす
毎年数千人~数万人が亡くなっており、ワクチンによる重症化を防ぐ
HPVワクチン
性交経験があれば誰にでも感染し、ほとんどは自然排除されますが、一部持続感染し5~10年以上経って子宮頸がんを発症する可能性
接種後にワクチンとの因果関係が否定できない疼痛などの症状があり、適切な情報提供ができるまで定期接種を積極的推奨すべきではないとされました(2013年6月) 一時措置であり定期接種であることには変わりありません。
HPVは200種類以上の型があり、そのうち現在14種類程度が子宮頸がんを引き起こす可能性の「ハイリスク型」と言われています。4価ワクチンは日本の頸がんの65.4%を占める16,18型が含まれ、9価ワクチンは4価に加え頸がんの88.2%を占める31,33,45,52,58型までが含まれています。
※シルガード9は定期接種(公費)のワクチンではありません。
→シルガード9は公費になりました。
シナジス
早産児や生まれつき肺や心臓、免疫などに基礎疾患をもつ赤ちゃんは、RSウィルス感染症にかかると重症化するリスクがあります。
毎年度接種時期や回数が変わりますのでご相談ください。